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そんじゃここまでだ、さよなら

section-08

人が近々結婚するらしい

結婚って、いろんなものを共有する嬉しさや幸せと同時に、いままでひとりで培ってきた価値観や存在意義みたいなものを嫌でも相手と共有しなければならない儀式みたいなものだとおもっていて、21歳でそれを選択した友人にただただ驚いてしまう


実際のところ、恋愛感情ってなんなんだろう。大学の卒業研究で恋愛に関する研究をしていながら、いまだその実態を掴めていない。正直、相田さんや小宮さんのことをすきなきもちと恋愛感情のちがいがわからない。恋愛見極め人を聴くようになって多くの人が恋愛で悩んでいるのを知って、おもしろいと思う反面、わたしにはわからないなあと思うことも多くある


このまえの公開収録のときにもおもったけど、わたしは圧倒的に恋愛経験値がない。そもそもなにかを情熱的に愛したり、情熱的に求めたりすることに向いていないから、なにかを追いかけたり、愛したりすることにも向いていないんだと思う

 

相田さんがすき。彼はやわらかそうだから。道端に咲いているたんぽぽみたいだから。どんなふうであっても大丈夫だと思わせてくれそうな雰囲気がものすごく感じられるから

小宮さんがすき。彼は傷つきやすそうだから。かたちをととのえる前の氷みたいだから。鋭い世界観を持っているからこそ他人に対してひどいことをしなさそうだから


実際、理想化しすぎているのかもしれない。わたしの知っているおふたりはカメラの前の人で、ファンの前の人だから、実態は知らないし、知り得ない。こうやって理想化するのは、わたしがまだなんにも知らないからなのかもしれない


情緒がガタガタなとき、どうか、おふたりが傷つかないようにわたしがどんな嘘でもつくから、どうかふたりがこれからもずっと涙などなくても世界がずっと潤っているといい、幸せだけがずっと聴こえているといい、ずっと笑っていられたらそれだけでいいというきもちになる、自分でもこわい

 

どういうふうにすきであってもおかしくはないのだろうし、ファンであることは変わらないけど、たまに自分の存在を芯から揺らすような強い感情に捕われることがあって恐ろしくなる。

 

ふたりが死んじゃったらどうしようって考えて眠れなくなることなんてある?

 

きもちの持っていき方がわからなくて、このまま追いかけていたらいけないかもしれないとおもうことがほんとうに多々ある、そういうとき、わたしはどうしたらいいのかわからない