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そんじゃここまでだ、さよなら

section-12

今さ、池袋のスタバにいる

今日が友達と遊ぶ日でよかったと思ってる。空港に行って美味しいご飯を食べて美味しいお酒を飲もう、わたしは21歳だし、自由だし、こんなわたしに付き合ってくれる友達がいる

 

昔からそう、だれかに恋人ができると数日ずっとくるしい、それが男友達だろうと女友達だろうと関係なく、わたしの世界には平等に白いモヤがかかる。それからひとつの音楽しか耳に入れられなくなり、ひとりになるとあまりご飯が食べられなくなる。友達といるときには生きている感覚が確かにあるのに、ひとりになった途端だめになる

それはわたしがその子に「置いていかれた」と思っているからとか、「わたしだけをみていてほしかった」と思っているからではなく、それが人間のあるべき姿であるということを見せつけられるからで

 

だれかがだれかと付き合うことに、ものすごい恐怖を感じる。なんでかわかんないけど。この感情に名前がほしい、毎回こんなんじゃやっていけない。薬があればいいのに

 

彼氏や彼女がいた方が幸せだって言う考え方は、どこか正解で、どこか間違えている。

わたしたちは生まれたときから特別じゃないからこそ、だれかの特別な存在で在りたがるのかもしれない。わたしたちはほんとうは孤独で、あまりにも独りぼっちだからこそ、隣で眠ってくれる唯一無二の存在が必要なのかもしれない

みんなひとりで死んでいくのが不安なのかな。だから永遠にそばにいるという誓いを立てたがるのかもしれない。あなたのそばを離れない、あなたのそばは、いちばん呼吸がしやすい。人間はどこまでいっても孤独だから、どこかで自分と同じ孤独な体温を欲しがってしまうのか

わたしは人間関係の終わりばかりを見てしまうのだと思う。だからきっと付き合ったり別れたり、好きになったり好きになられたりするのがこんなにも怖いのかも。いつか終わるもん、別れなくたって死ぬ。死ななくたって別れる。

 

まだ21歳だからこんなふうに考えるのかな、もうすこし歳をとったらこんなふうに怖くなったり悲しくなったりすることもなくなるのかな

 

小宮さん、相田さんおめでとう。ずっと笑っていてほしいです。なんだ、だれかと付き合うとこんなに笑えるんだ、こんなに幸せなんだってわたしに見せて、お願いだよ